令和6年度 基金寄贈 ~子ども食堂・子どもの居場所への基金寄贈~
大阪市港区、同市西淀川区、同市生野区内に所在の
子ども食堂等14ヵ所に基金を寄贈
道野鏞樹会長の挨拶
港区所在の子ども食堂の皆さん
西淀川区所在の子ども食堂の皆さん
生野区所在の子ども食堂の皆さん
当協会の設立目的の一つである社会貢献活動の一環として、昨年度から、地域ボランティアのみで地道に活動されている子ども食堂・子どもの居場所(以下「子ども食堂等」という)に対して、基金寄贈を行っています。
今年度は、令和6年11月14日(木)に当協会事務所において、大阪市港区(4ヶ所)、同市西淀川区(4ヶ所)、同市生野区(6ヶ所)の14ヶ所の子ども食堂等に対して行いました。
基金寄贈式にお集まりいただいた子ども食堂等の方々から、活動を始めた切っ掛けやエピソードなどをお聞きしましたので少しご紹介します。
ある子ども食堂様では、社会全体がコロナ禍で社会活動が困難になり、暗い雰囲気に包まれている空気を少しでも良くするために、子どもたちに元気を与える活動を男性だけでしてはどうかと女性の民生委員に勧められ、平均年齢70歳の男性6人が集まり、感染防止措置を十分にした上で弁当づくりから始めました。
始めた頃は少数の子どもしか集まりませんでしたが、徐々に口コミで広がり今では100人ほどが集まってくれるようになりました。
最近は感染対策も弱まったこともあり、弁当から食堂形式に変えて子ども間のコミュニケーションを図っています。
何よりも、子ども食堂等に来ていた子どもが、それ以外の場所で会った時に笑顔で「おっちゃん」と声をかけてくれることが嬉しくて、「よっしゃ、これからも子どもたちの笑顔のために頑張ろう」という気持ちにさせてくれます、と話していただきました。
また、別の子ども食堂様では、小学生の登下校の見守り活動をしていると、遅刻する子どもたちの中に朝ご飯を食べずに登校する子どもたちがいることが分かり、見守りの仲間と話し合った結果、学校の前に場所を借り、朝食を提供して登校させる活動から始めました。
そして今から約2年前に学校が統廃合されたことで活動場所を変え、朝食から昼食に変更して第3土曜日の月1回の実施となりました。
子どもたちが「あ~いい匂い」と言って部屋に入って来て、帰っていく時の「美味しかった」の一言が、私たちスタッフのやりがいであり、活動のエネルギーとなっています、と語っていただきました。
更に違う子ども食堂様では、小学生ばかりで入りたくても入れない中学生、高校生や大学生がいましたので、私たち仲間6人では大変なこともあり、私たちのお手伝いをして貰うスタッフとして気楽に入れるようにしました。今ではお兄ちゃん、お姉ちゃんスタッフの登録人数は40人にもなり、子どもたちのコミュニケーションの輪も広がり、子どもの笑顔にやりがいを感じる、とおっしゃっていました。
このように子ども食堂等で活動されている方々の心の中には、子どもたちの笑顔と元気な姿が一杯に詰まっていることがよく分かりました。
最近では子ども食堂等は、マスコミなどに徐々に取り上げられて注目を集めている存在となってきています。
これからも当協会では、地域のボランティアのみで地道に活動されている子ども食堂等の活動の一助となれるよう基金寄贈活動を推進していきます。